Nobue Mimura

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三村伸絵 個展 「季の在り処」(ときのありか)

● 会場 NICHE  GALLERY
● 会期:2019年5月13日(月)〜5月22日(水)
 11時〜18時30分
  (日曜日も開廊いたします)



開廊時間:11:00〜18:30
東京都中央区銀座3-3-12    
銀座ビルディング3F
TEL/FAX:03-5250-1006



花薫る、令和の年の春の盛り、
皆様に置かれましてはご清栄の事とお慶び申し上げます。

5月の企画展、「三村伸絵 −季の在り処−」を開催いたします。

ニッチ・ギャラリーは来年で開廊20年を迎えますが、三村伸絵は、 最初の個展は2005年で、当画廊の貴重な作家の一人であります。

三村伸絵は少女時代を北九州で過ごしました。
その後、長崎の地で風土に染み込んだ伝統的、かつ進歩的な教育を学び、 日本画の修業時代を東京で厳しく受けました。

今から思えば大時代がかって見えますが、平成の前の昭和の時代は、 何をするにつけ、上京して、何かを成し遂げようとする風潮だったように記憶しています。

三村伸絵の絵画「季の在り処」は、そのタイトル通り作家の風貌とよく似たことろがあります。 そして、光の中の、名もなき草花に寄り添うような清楚な描写力には定評があります。 身を潜めた小動物の視線になったり、昆虫になるほどの自分の存在すら「無」に回帰し、 四季の変化のとまどいを自然観照の日本画に置き換えることに成功しています。

三村伸絵の草花は、哀しく寂しげにも見えますが、時に月輪。日輪。 彼女の構成は可憐な草花が一瞬にして、あでやかに見える表現力に驚きを隠しきれません。 その昔を追憶しますと、日本文化に精通した、ニューヨーク、グリニッチビレッジの ジェフリー・ショーヴァー氏の私邸での個展から12年、長い月日もなんの変哲もなく、 今日も多摩川べりの草花は、季節のゆきあい(気象用語)の瞬時を生きています。

また、9月には三村伸絵の絵画が三谷幸喜監督による大型映画の首相官邸のセットの壁画を飾る予定になっています。 さて、どのように映り映えがすることでありましょう。


皆様のご来廊を心からお待ち申し上げる次第でございます。


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