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三村 伸絵展 | |
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● 会場 NICHE GALLERY ● 会期 2010年3/21〜3/29 |
開廊時間:11:00〜18:30 日曜日も開廊致します。 東京都中央区銀座3-3-12銀座ビルディング3F TEL/FAX:03-5250-1006 |
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一段と春の気配が濃い昨今、皆さまに置かれましてはご清栄の事かとお慶び申し上げます。
三月の企画展、三村伸絵作品展を開催いたします。
三村伸絵は温暖な北九州で生まれました。この風土と、彼女の少女時代の原体験が、制作に大きな影響をもたらしたことは云うまでもありません。
どこの国にもあるように、日本には、その昔から自然の、たとえば鉱物や土、草木などを原料とした絵具、「顔料」というものがあります。
その「顔料」を素材としてニカワ水を使って三村伸絵は制作します。
千数百年以上にも及ぶ、このマテリアルの伝統は、かつては権力者の城、貴族の館を飾り、今日にも色濃く伝承されています。
しかし、三村伸絵の絵画は、装飾的な豪華な植物や大時代的な行事を描くのではありません。
名もなく、みすごされるような草木を中心に描いてきました。
四季折々の植物をたんねんに描くことで、愛情を注ぎ、自然の中に生かされている人間の感謝の内省的表現といえます。
今回は会期が春ということもあって、これまで描き溜められてきた写生の中から花をテーマにした多くの作品が出品されます。
そしてまた一方には、月の夜の自然のざわめき、昼間のひっそりとした自然描写は、大胆な構成力となって、彼女の表現力をいっそう深め、三村伸絵特有の画才がいかんなく発揮されています。
自然によせる優しさを、いま一度、鑑賞者の方々と共有できることを彼女は願ってやみません。
2010年 弥生 吉日
NICHE GALLERY
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